就職難

就職難

大学時代、あの頃は現在に負けず劣らずの就職難で、友人の中にも、
20社全部落ちた、という人は珍しくなかった。

看護師の友人はすんなり就職を決めていた。

専門職はそれだけ強いのである。
就職課の就活セミナーではいつも、とにかく会ってもらえなければ人間の評価もしてもらえない。
だからエントリーシートは重要だ、と口を酸っぱくして言われた。
私もエントリーシートは気合を入れて、とにかく他人と違ったものを書こうと必死だった。
しかし、就活セミナーに持って行くと、いつも修正されて落ち込むばかり。
ある日、私のエントリーシートを見ていたアドバイザーの方から、
「みんな人と違うことを書こうと思うから、みんな同じようなエントリーシートになるんです」
と言われた。
みな同じ大学生。
人と違うことなど、そうないのだ。
それから、自然体で自分のことだけを書くと、幸い数社から面接機会をいただき、無事に内定ももらえた。
大切なのは、みなと違う自分ではなくて、自分がよく知る自分だったということだ。